山田塗装のあゆみ

Yamada TOSO history

第四章

変革期

平成9年 東北横断自動車道 酒田線が開通

Transformation period01

確固たる基盤で
冬の時代を乗り切る

奇しくも、創業者が引退を表明した年と同じころ、
建設業界は冬の時代へと突入しました。ダムや道路、
空港といった公共事業の予算が大幅に削減され、
仕事を失った建設会社が次々と倒産・廃業していきました。
弊社がその荒波を乗り越えられたのは、
創業者が築いた確固たる基盤のおかげでした。
その一つが、社員の資格取得のサポートです。
昔の建設業は資格よりも経験を重んじる風潮がありましたが、
弊社は早い段階から積極的に社員の資格取得を推奨。
令和3(2021)年現在、1級土木(建築)施工管理技士は
11名、2級も含めると16名で、社員全体の約75%が
国家資格取得者です。
これだけの有資格者(専任技術者)が所属していること、
さらに過去の実績が評価されたことなどにより、
特定建設業の許可が得られ、
塗装会社であっても大きな工事を受注できるようになったのです。

鋼橋塗装工事の現場を管理する社員の様子

Transformation period02

建設業界では難しい
「完全週休二日制」を実現

会社や社員のためなら、
前例がなくとも果敢に挑戦する創業者のDNAは、
現在の山田塗装を支える人々にも受け継がれています。
平成31(2019)年より働き方改革を推進し、
「社員が活躍できる環境を作る」をテーマに、
仕事の効率を上げ、短時間で作業ができる仕組みを社内で検討。
令和2(2020)年3月から、建設業界では定着が難しいと言われる
「完全週休二日制」を実現しました。
これにより、「休みが少なさそう」
「土曜も働いている」といった建設業特有のイメージが薄れ、
これまで以上に多くの方々から「山田塗装で働きたい!」という
熱いコールが寄せられるようになり、新卒社員も増加しました。
ほかにも、女性社員からの要望に応えて
終業時間を30分繰り上げるなど、
働く人の目線で新たな働き方を取り入れた結果、
多数の社員から日々の充実度が高まったという評価を得られました。

Yamada TOSO trivia

遠くを見つめていた
創業者のまなざし

建設業界の冬の時代を乗り越えられた最大の理由は、
来たる不況に備えて、利益の一部を確保して蓄えた積立金でした。
その額は数年先まで全社員に賞与を支給できるほどの額でした。
創業者が引退を表明する前から、「積立金があるから安心しなさい。
1、2年仕事がなくても、社員とその家族を養えるから」と伝えていたそうです。